Claude Code Agent Teamsとは?独立セッションが協調する仕組みと有効化手順

Claudecode 研修 編集部

約 12 分で読了
Claude CodeAnthropicClaude Code Agent TeamsClaude Agent Teamsサブエージェント環境変数

Sec.01

Agent Teamsは独立セッションが直接協調する実験機能

Subagent とエージェントチームのアーキテクチャを比較する図。Subagents はメインエージェントによって生成され、作業を実行し、結果を報告します。エージェントチームは共有タスクリストを通じて調整され、チームメンバーが互いに直接通信します。
Subagent とエージェントチームのアーキテクチャを比較する図。Subagents はメインエージェントによって生成され、作業を実行し、結果を報告します。エージェントチームは共有タスクリストを通じて調整され、チームメンバーが互いに直接通信します。(クリックで拡大)

Claude Code Agent Teamsは、リード役と複数の独立セッションが、共有タスクと直接通信を通じて並行作業する実験的機能です。既定では無効で、リード役が仕事を割り当てて結果を統合し、各チームメイトは個別のコンテキストで動きます。利用者はリード役を介さず、各担当へ直接メッセージを送れます。AnthropicのClaude Code公式ブログは、これをサブエージェントより重い協調手段として説明しています。

新規施策を企画する際は、競合を調べ、顧客ニーズを整理し、最後にリスクを洗い出します。この順番では、最初の調査が長引くだけで企画全体の検討が止まります。対話画面に「競合、顧客、リスクの担当を起動し、独立して調査したうえで互いの結果を検証し、企画案に統合してください」と入力してください。

指示を受けたリード役は、共有タスクリストで担当ごとのClaude Codeセッションを起動し、仕事を割り当てます。競合担当が見つけた前提を顧客担当が確かめ、リスク担当が両者へ懸念を伝えます。最終的な統合はリード役の担当です。

Sec.02

実践: 社内申請ツールの要件を3つの観点から並行レビューする

Agent Teamsを使い、社内申請ツールの要件を「利用者体験」「業務フロー」「リスク」に分けて同時にレビューします。Agent Teamsは、固有の会話履歴を持つ複数のClaude Codeセッションが、共有タスクリストとメッセージで協調する実験的機能です。

  1. Agent Teamsを有効にする

Claude Codeを起動する環境で、次の環境変数を設定します。環境変数の設定操作はOSや起動方法によって異なるため、ここでは変数名と値だけを示します。

CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1

この設定が反映された状態で対話セッションを開始すると、Agent Teamsを利用できるようになります。settings.jsonで明示的に有効化する方法もありますが、この例では環境変数を使います。

  1. リーダーにチーム編成とレビュー対象を伝える

通常のサブエージェントは単一セッション内で仕事を補助し、結果をメインエージェントへ返します。一方、Agent Teamsの各メンバーは独立したセッションと固有の文脈を持つため、担当同士の議論や相互検証を伴う今回の業務に向いています。

社内申請ツールの要件レビューを行います。あなたはリーダーとして、次の3名のチームメンバーを作り、共有タスクリストで担当を分けてください。

1. 利用者体験担当:申請者と承認者の使いやすさ、迷いやすい箇所、必要な案内を確認する
2. 業務フロー担当:申請、承認、差し戻し、再申請までの流れと例外処理を確認する
3. リスク担当:権限、誤承認、情報漏えい、記録不足などのリスクを確認する

これから私が要件案を貼ります。書かれていない事項を勝手に補わず、不明点は確認事項として整理してください。各担当の調査後、相互に内容を検証してください。

リーダーが役割ごとの仕事を共有タスクリストに分け、各メンバーが独立した観点で作業できる状態になります。

  1. 現在の要件案を渡して並行レビューを始める

実際の要件案を、社内資料から必要な範囲だけ貼り付けます。機密情報や個人情報は含めないでください。

以下が現在の要件案です。

・社員が申請を作成し、上長が承認する
・上長は申請を差し戻せる
・申請者は差し戻された内容を修正して再申請できる
・申請と承認の履歴を残す
・管理部門は申請状況を確認できる

3名で並行レビューを開始してください。各担当は、問題点、確認が必要な点、改善案を分けて整理してください。

各メンバーが固有の文脈でレビューし、利用者の迷い、業務上の例外、権限や記録のリスクなどを別々に洗い出します。

  1. 担当間で食い違いを検証させる

初回レビューの後、リーダーを通じて追加指示を送り、観点同士の衝突を確認します。

各担当に追加指示を送ってください。利用者体験担当の改善案が業務フローを複雑にしないか、業務フロー担当の案に権限上のリスクがないか、リスク担当の対策が利用者の負担を増やしすぎないかを相互検証してください。意見が一致しない項目は、対立点と判断材料を明記してください。

メンバー同士の相互検証が行われ、単独の観点だけでは見落としやすい要件の衝突が整理されます。

  1. 会議で使える要件レビュー結果にまとめる

最後に、リーダーへ全担当の結果を統合させます。

全担当のレビューと相互検証を統合してください。最終結果を、次の順でまとめてください。

・要件案に追加すべき事項
・関係者への確認が必要な事項
・採用を判断すべき選択肢と、それぞれの利点・欠点
・優先して対処するリスク
・次回の要件検討会で決めること

各項目には、利用者体験、業務フロー、リスクのうち、どの観点から出た指摘かも付けてください。元の要件案にない内容は、決定事項ではなく提案または確認事項として扱ってください。

リーダーが3つの観点を統合し、決定事項を捏造せず、次回会議でそのまま確認できるレビュー結果を返します。

Sec.03

並列化できない仕事は単一セッションが向く

前工程への依存や同一ファイルの編集が多い仕事では単一セッションに集め、独立した調査だけを切り出す判断を示す。
前工程への依存や同一ファイルの編集が多い仕事では単一セッションに集め、独立した調査だけを切り出す判断を示す。(クリックで拡大)

月次報告書の集計、分析、執筆を分担しても、集計が終わるまで後工程は待つため、Agent Teamsを使うほど調整が増えます。前の作業が終わらないと次へ進めない仕事は、担当を増やしても並行化が困難です。順番が決まった処理は、一つのセッションで順に片づけた方が流れを保てます。

複数の担当に同じ資料の修正を任せる場合も、誰の変更を残すか確認が必要です。依存関係が多い仕事では、ある担当の修正が別の担当の前提を変え、連絡や手直しに時間を費やしかねません。同じファイルの編集は一つのセッションに集め、独立して完結する調査だけを切り出せば、混乱を避けられます。

負担は時間だけではありません。各メンバーは個別のClaude Codeインスタンスと文脈を持って動きます。リード役は割り当てと結果の統合も担うため、単一セッションより利用量が増える構造になります。公式ドキュメントも、Agent Teamsは単一セッションを上回るトークンを使うと説明しています。

2026年9月24日現在、実験機能には制限があります。セッションを再開してもチームメイトは復元されず、タスク状態の反映も遅れることがあります。途中から確実に再開したい仕事では、小さな題材で動作を確かめてから範囲を広げてください。

X での反応

いいね 100 件以上の投稿から · いいね順

Oikon@oikon48
もしかしてClaude Codeの /advisor コマンドで、指定のモデルをアドバイザーにできる機能が標準搭載されているの知られていない??
2,695好評Xで見る
松丸 彗吾(keigo matsumaru)@k_matsumaru
Mac限定だけどClaude Codeに直接編集させられる動画編集ソフト出たらしい オープンソースで、自分のClaudeのAPIキーかMCP接続で使えるみたい
2,483好評Xで見る
Claude code研究ラボ@claudecode84
Claude Code はこのプラグインを入れないと 全く使い物にならないんです。 Anthropic の公式プラグインの インストールが必須です 👇 claude-code-setup どんな自動化をセットアップ できるかを教えてくれて
1,173懸念・慎重Xで見る
Sec.04

サブエージェントは親へ返し担当同士で協調しない

サブエージェントとAgent Teamsの協調構造の違いを、サブエージェント・呼び出し元・Agent Teams・共有タスク・独立セッションの関係で示した図。
サブエージェントとAgent Teamsの協調構造の違いを、サブエージェント・呼び出し元・Agent Teams・共有タスク・独立セッションの関係で示した図。(クリックで拡大)

「サブエージェントを使い、規程案の表記揺れを拾って一覧だけ返してください」という仕事に、担当者同士の会話は要りません。Agent Teamsを選ぶと、連絡や結果の統合の手間が増え、欲しかった一覧より調整の負担が重くなるおそれがあります。サブエージェントは独立したコンテキストで作業し、通常は要約を呼び出し元へ返します(Claude Code 公式ドキュメント)。

比較軸サブエージェントAgent Teams
作業する単位単一セッション内で起動する別コンテキスト複数の独立セッション
連絡経路原則として呼び出し元へ結果を返すメンバー同士が直接連絡
結果の返し方親へ要約を返す共有しながらリード役が統合
協調方法主エージェントが作業を管理共有タスクとメッセージで自律調整
適する仕事結果だけ欲しい集中タスク議論や相互検証が必要な仕事
調整負担Agent Teamsより抑えやすい連絡と統合の負担が増える
Sec.05

専用環境変数を1にして有効化する

専用環境変数を1に設定後、対話セッションで役割を指示し、チームメイトと共有タスクの作成を確認する流れ。
専用環境変数を1に設定後、対話セッションで役割を指示し、チームメイトと共有タスクの作成を確認する流れ。(クリックで拡大)
  1. 環境変数またはsettings.jsonで設定します。環境変数を使う場合はCLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1を指定してください。settings.jsonを使う場合は、{"env":{"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS":"1"}}と記述します。Agent Teamsの公式ドキュメントにも案内があります。
  1. 設定後、Claude Codeの対話セッションを開始してください。チームメイトの起動には対話セッションが必要です。
  1. 各担当の役割を定め、担当者同士で結果を確認し合うよう指示します。例えば、「市場性、運用負荷、法令上の論点をそれぞれ調査する担当に分かれ、調査結果を相互に検証したうえで提案にまとめて」と入力してください。
  1. 指示後、役割ごとのチームメイトと共有タスクが作成されたか確認します。Claudeが通常のサブエージェントを使う場合もあるため、必要に応じてAgent Teamsを明示し、再度指示してください。設定を見直す際は変数名と値を確認します。settings.jsonでは値を文字列の"1"で指定してください。
Sec.06

よくある質問

Agent Teamsの有効化方法は?
環境変数またはsettings.jsonで専用設定を「1」にして有効化します。CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1を指定した後、Claude Codeの対話セッションを開始してください。
Agent Teamsとサブエージェントの違いは?
サブエージェントは通常、集中作業の結果を呼び出し元へ返すのに対し、Agent Teamsは担当同士が直接連絡して協調します。共有タスクで継続的な議論や相互検証が必要ならAgent Teamsが向きます。
Sec.07

参考文献

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この記事を書いた人Claudecode 研修 編集部
Claudecode 研修 編集部

未経験特化の CLAUDE CODE 研修を運営する、株式会社ZETTAiの編集チームです。研修の現場で毎週 Claude Code を教えている講師陣の知見をもとに、アップデート情報から業務での使いこなしまで、初めての方にも分かりやすい記事づくりを心がけています。

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